理念
- 地域医療のニーズを幅広く網羅し、満足感のある医療水準を目指す。
- 医療を必要とするすべての人に、ガイドラインに基づいた標準治療の提供を目指す。訪問診療やオンライン診療などを積極的に活用し、医療アクセス困難者へも医療サービスの提供を目指す。
- 予防医学に重点を置き、積極的に生活習慣の指導やワクチン接種などを行う。
- 産業医学に積極的にかかわり、労働者の健康管理を通して企業価値の向上、地域経済の活性化に貢献することを目指す。
- 救急医療にも積極的にかかわり、クリニックレベルでもできる応急医療体制を構築する。
新潟県の医療の現状
現在の新潟県は著しい医師不足である。
最新の医師偏在指標に基づくものから人口10万人当たり172人(平均239人)で全国最下位である。
また2036年時点での県内の医師不足数は1534人と最多である。(2位は埼玉県の1044人である。過剰県1位の東京都が+1044人で、東京都の過剰分以上の不足となる。)
また、新潟県は広大な面積を有し、その多くが居住可能地域であることから、中核都市部から離れるにしたがい医療アクセスも困難となる特徴がある。
特にその傾向は、新潟市、長岡市以外の地域で顕著である。
一方で、新潟県の県民医療費は全国でも最も低い状況が持続している。
原因として、県民の健康管理が良好であったり、医療提供者側も医療ガイドラインに準拠した適切な医療を行っていると思われる一方で、十分に医療アクセスができていない可能性も考えられる。
開業動機
今回開業を予定している阿賀野市は、新潟市隣接地から五頭山の麓までの広大な面積であるが、阿賀野市民病院と少数のクリニックで地域医療を行っている。
そのため、当地域での医療アクセスの改善と健康増進に寄与するために開業を決定した。